店舗情報 | |
電話番号 | 03-3874-5471 |
住所 | 東京都台東区浅草4-38-2 |
最寄り駅 | つくばエクスプレス 浅草駅:徒歩8分/都営浅草線・東京メトロ銀座線・東武伊勢崎線 浅草駅:15分 |
営業時間 | 17:00~22:30 |
9月ももう間もなく終わろうとしている、太陽も西日へ近づこうとしている15時頃の浅草です。人力車を引っ張り滑らかに走らせる俥夫(しゃふ)、着物姿で観光を楽しむ女性達、ホッピー通りのたくさんのお店で飛び交うビールジョッキ、久しぶりに来た浅草の町は活気がだいぶ戻っていました。
最初1件目は浅草のホッピー通りの中にある「正ちゃん」へ行き、名物の「煮込み」と共に定番の「枝豆」や「もろきゅう」なんかをつまみながら会社の終業前の時間からこの浅草で飲めるという優越感に浸りつつ、ビールを3・4杯飲みました。
正ちゃんの席が時間的に日陰になっていたこともありますが、心地よい涼しさを感じるそよ風も吹くようになってきました。
正ちゃんで会計を済ませ、次に浅草寺の脇道を通り、昔何回か行ったことのあるステーキ屋の”ミスターデンジャー”の前も通り過ぎ、浅草寺裏へと足を運びました。
浅草仲見世周辺もたくさんの名店がありますが、浅草寺裏も知る人ぞ知る名店が実はたくさんあって探索するだけでも楽しいものです。
「しょうがそば」で有名な【あさひ】、カツカレー発祥のお店と言われている【河金】、
【鮓 かね庄 】も一度行きたいですね。大将は御徒町にあった寿司屋の名店【寛八】で修行して独立したお店です。
【寛八】のお寿司はもちろんどれも美味しかったですが、思い出深いのは【煮蛸(タコ)のにぎり】や【かっぱ巻き】ですね。
煮だこは「とっても」という言葉以上に柔らかく、甘く、行ったときには必ず食べたものです。
かっぱ巻きも他では見たことのないかっぱ巻きで、胡瓜はまず細切りにして白ごまと塩のみで味付けされ、それからシャリと海苔で巻かれるのですが、その触感がとても最高でした。
瑞々しい胡瓜のシャキシャキ!海苔もまた一級品でパリッパリッ!!醤油は漬けないで、海苔とシャリと胡瓜と白ごま・塩の音と味のハーモニーがとても素晴らしかったです。
・・・寛八の思い出話につい浸ってしまいました。今回の主役は浅草寺裏・裏浅草エリアにある焼き鳥・焼きとんの名店【喜美松】です。
喜美松に着いた時にはもう薄暗くなってきて、時間はもうすぐ17時になろうかとしている時でした。
すでに地元の常連さんらしき人達と予約のプレートが置かれているテーブルしかない状況でほとんど埋まっていましたが、本当に幸運にも丁度私の分だけの席が空いていて何とか滑り込みで入店することが出来ました。
注文はテーブルに置いてある紙にメニューと個数を記入する、最近のサイゼリヤと同じようなやり方ですね。
・れば 1本140円
・しろ 1本140円
・はつ 1本140円
・かしら 1本140円
・なんこつ 1本140円
・たん 1本160円
・がつ 1本140円
・つくね三姉妹 1本160円
※つくね三姉妹はとりつくね、ぶたつくね、おやじだんご(ぶたつくねにピーマン・にんにく・唐がらしが入っているつくね)の3つの味が1串で食べれるお得感のあるつくねの串焼きです。
上記は一例ですが、焼きものを一通り注文した後運ばれてくるまでにしばらく時間を頂戴しましたが、
それでもまず最初に好感を持ったのが、頼んだ焼きものが全部一度に来るわけでは無く1種類・2種類ずつ順番にある程度の、しかも絶妙のスピードで順次運ばれてきた事です!
私たちが焼きたての最高に美味い状態で食べれるように!というお店側の配慮なのかは分かりませんが、食べる側からするととてもありがたい事です。折角最高の状態に焼いても、冷めてしまっては台無しです。
そして頼んだ焼き物を口に入れて、本当に最上級に感動しました。
焼きもの れば(4本)
まず他のお店と比べて肉の1つ1つは全体的に小ぶりな印象なのですが、口に入れて噛んだ時の感触や旨味が今まで食べた中でダントツでした。
今までもそれなりの美味しい焼きとん・もつ焼きを食べてきましたが、【喜美松】のもつ焼き・焼物は別格です! 最初は1串がちょっと小さいな~と感じたこの小ぶりな肉のサイズから、串への刺し方・1串に対しての使用する肉の量まで、この触感と最高の旨さにする為に、全てに意味があり全てを計算し尽しているのではないか?
そんな感想を持ちました。
ゆでもつ刺~左上:子袋刺し・左下:れば刺・右上:きゃん玉刺・右下:たん刺
・れば刺 (800円/半人前:400円)
・子袋刺 (800円/半人前:400円)
・たん刺 (900円/半人前:450円)
・きゃん玉刺 (900円/半人前:450円)
刺しものの【ゆでもつ刺し】もいくつか頼んで食べました。
やはり今のこのご時世なので、保健所から許可が下りる調理方法になりますね。なので【ゆでもつ刺し】な訳ですね。
この刺しものも最高に新鮮で、子袋・たん刺はコリコリな歯ごたえが、れば刺とそして初めて食べるきゃん玉はトロトロ系触感でこれもまた感動です。各部位毎のそれぞれの触感や美味しさをしっかりと十二分に堪能しました。
1枚目の写真がそうなのですが、もつ焼きの「れば」はお代わりしてしまいましたね。
というよりは、最初に食べた時にすでに「れば」だけは必ずお代わりすることを決めていました。
親子連れのお客様もいたので子供がいても気軽に連れて来れる、暖かいそして本当に地元の人達に愛されているお店なんだろうなと感じました。
今回この【喜美松】さんにはたまたま少し早い時間で席が空いていたという運にも恵まれましたが、このお店に来れて本当に良かった。
としみじみ感じました。